ホーム>Webサイト運用の課題
Webサイトの運用の課題は、企業のWebサイトへの位置づけ、重要度に依存するといっても過言ではありません。
Webサイトは生き物です。継続的にケアしなければ公開しても成果は一時的なもので向上していきません。
ましてや、ただページを更新しているだけでは成果自体も出すのは難しいです。
Webサイトがあることに意味があるのならばそれでもいいでしょうが、今の時代あるだけのWebサイトには価値を見出してくれないものです。
しかし、企業のWebサイト担当者にはさまざまな課題が山ずみでなかなかどうしていいものか分からないのが現状でしょう。
2008年の世界的な金融危機以降、数多くの企業において、Webサイト構築・運用の予算が削られる傾向にあります。
もちろんWebサイトに限らず、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などのマスメディアの広告費は、Webサイト以上に軒並み削られています。
よくWebサイト運用担当者に聞くのは、
というお話です。「予算がない」→「自分でやらなければならないタスクが増える」→「成果が出ない」→「さらに予算が下がる」という負のスパイラルに陥ってしまう企業も少なくありません。
Webサイト戦略の策定ができなかった企業に多く聞かれる話です。
Webサイトの戦略策定において、ビジネスプロセスにおけるWebサイトの役割を明確にし、Webサイト自体で上げなければならない成果や、Webサイトが生み出す価値やメリットを数値化できた企業では、Webサイトの価値が可視化されているので、「価値が認められていない」ということは起きません。
しかし予算がないとか、面倒だという理由で、この戦略プロセスを割愛した企業では、「Webサイトに価値を見出せない」という理由で、予算が削られたり、Webサイトが閉鎖されたりします。
構築・リニューアルまでは勢いで作ることができますが、公開後にWebサイトを運用していくには、ルールが必要になります。このルールを公開前に作らなかった(もしくは作ることができなかった)企業に、よく聞かれる話です。
特に最近では、構築するメンバーと運用するメンバーが異なるケースが出てきているので、公開後に制作プロダクションとの連携・コミュニケーションが上手くいかないケースも増えています。
「Webサイトの役割は何か」「目的・目標は何か」などの設計の考え方や、運用上の役割分担や承認の流れといった運用体制、デザインやHTMLコーディングなど制作上のルールが定まっていないと、制作プロダクションとの連携・コミュニケーションは上手くいかないでしょう。
意外と多いのが「成果を定めていない」ケースです。
何が成果なのかを定めていないので、成果を出すことはできません。中には、何を成果としたらよいのかわからなかったので、単純に「何人の人が訪問してくれたのか」「何ページくらいが閲覧されたのか」などの数字を成果として定めている企業もあります。
ただ、これでは「Webサイトがビジネスの何に役立ったのか」「どれくらいの価値があるのか」など、ビジネスにどれだけ貢献したのかがわからないので、あまり意味がありません。
成果を出すためには、Webサイトでの成果指標=ゴールを定め、そのゴールを実現するために、
などを考え、改善していかなければなりません。